日本初、倒れたままの恐竜化石発見
2007年03月26日 橘悠紀(科学ライター)
兵庫県丹波 市で、多数の恐竜 の化石 が発掘されています。しかも、それらは倒れた時のままに近く、いくつかの関節 もつながったままという、たいへん珍しい形で発見されているのです。

| 兵庫県丹波市で発掘されたティタノサウルス類の化石(2007年3月6日の様子)(写真提供:兵庫県立 人と自然の博物館) |
100点近く見つかった恐竜化石
2006年8月
7日、兵庫県丹波
市の篠山川沿いにある白亜紀前期(約1億4000万〜1億2000万年前)の地層
から、長さ1cmほどの化石
が発見されました。兵庫県三田市の「兵庫県立 人と自然の博物館」が鑑定したところ、この化石
は恐竜
のものだとわかりました。
9月
に行われた試掘で、ろっ骨
・尾椎(びつい)・血道弓(けつどうきゅう。Y字形で尾の血管
を守る骨
)・椎骨
(ついこつ)などが発掘されると、これらの化石
が、大型植物食恐竜ティタノサウルス類のものである可能性が高くなりました。
2007年の2月
から本格的な発掘が始まり、3月
14日までに尾椎14点、血道弓7点、部位不明が多数と、100点近くもの化石
が発掘されています。尾椎は関節
の数点がつながった状態だったことや、血道弓と尾椎とが横に並んで発見されたことなど、倒れた時の状態のままで恐竜
の化石
が発掘されたのは、日本では初めてのことです。保存状態もよく、今後の調査で全身の化石
がまるまる発掘されることも期待されています。
ティタノサウルス類とは?
ティタノサウルスは、全長約18m。ブラキオサウルスやアパトサウルスなどと同じ竜脚類の植物食恐竜 で、中生代 のジュラ紀から白亜紀(1億4400万年前〜6500万年前)に地球に生息 していました。白亜紀前期には、主に南半球や北アメリカ、アジアに分布していたと考えられています。白亜紀前期のティタノサウルス類の化石 がアジアで発見されたのはタイと三重県しかなく、今回発見された化石 によって、ティタノサウルス類の分布と進化 について、新たなことがわかるかもしれないと期待されています。
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