巨大クラゲが異常発生。漁網を破り漁業に打撃
2005年08月07日
重さ 100kgを超える巨大クラゲが日本海沿岸を中心に大発生 。魚を獲る定置網が重みで破れたり、クラゲの毒で魚が傷んだりと漁師さんに大打撃! この大発生 、もしかして人間が原因かもしれません。
直径2mの巨大クラゲ出現
大発生
したクラゲは「エチゼンクラゲ」。東シナ海付近で生まれ、対馬海流に流されて日本海を北上します。一部は東日本の日本海沿岸や津軽海峡を越え親潮に乗って太平洋沿岸へと漂流します。
エチゼンクラゲは小さいものでかさが30cm(センチメートル)、最大だと2m(メートル)、重さ
200kg(キログラム)にもなる巨大クラゲで、1958年、1995年、2002~2003年と過去にも大発生
しました。
そして2005年は、今までにない、東シナ海から黒潮に乗る南回りのルートで愛知県沖にまで出現。漁業への影響は日本全国レベル
になってきました。
エチゼンクラゲの生活史
エチゼンクラゲは10月
以降に産卵
し、受精卵
は自由遊泳するプラヌラへと変態
します。そして適当な場所に付着、イソギンチャクのような形のポリプとなります。
大きさ数mm(ミリメートル)ほどのポリプはポドシストという体の一部を残しながら移動し、ポドシストからポリプがどんどん増えていきます。春になって水
温が上昇すると、ストロビィラに変態
し、先端から花のような形をしたエフィラが1枚1枚分裂していきます。このエフィラが成長したものが、巨大なクラゲになるのです。
このように、クラゲは有性生殖
と無性生殖
の両方を繰り返しながらどんどん増えていきます。条件が揃うと数が増えるだけでなく、一つひとつが巨大化しやすいのがこのクラゲの特徴です。
では、大発生の原因は?
エチゼンクラゲ大発生
は、「温暖化などによる海水
温の上昇」、「中国大陸の経済発展で東シナ海が富栄養化」、「クラゲを食べる魚、クラゲと餌を取り合う魚が乱獲された」などが原因と考えられています。
水
温上昇や富栄養化でクラゲの餌となる植物プランクトン
が大量に発生
し、魚の乱獲でクラゲが食べる分の餌も増え、天敵
も少なくなるのです。
「今年(2005年)のエチゼンクラゲの出現は、7月
21日に対馬周辺海域で確認され、その後も同海域で確認されています。出現時期は昨年に比べ遅く、出現量も昨年に比べ少ない状況です。また、現在のところ、漁業関係への被害の報告はありませんが、現在、対馬周辺海域で洋上駆除を実施しています。」(水
産庁漁場資源課)





