小惑星に着陸した探査機「はやぶさ」、ミッションを終え地球へ帰る旅に!
2005年08月16日
太陽系 ができた時のままの状態で太陽 を回っている小惑星 は、太陽系 の誕生を知る生き証人。そこから貴重な資料を得るため、日本の探査 機「はやぶさ」が、小惑星 「イトカワ」に着陸し、岩石を持ち帰る作戦を展開しました。
小惑星イトカワに日本の探査機
太陽系
の8つの惑星
と、それぞれの衛星
以外に存在する小さな天体
を「小惑星
」と言います。小惑星
の多くは、火星
と木星
の軌道の間にある小惑星
帯というところを回っていますが、中には独立した軌道を持って太陽
の周りを回っているものもあります。
そんな小惑星
の一つが「イトカワ」です。この小惑星
は、日本のロケット開発の父と呼ばれる故糸川英夫博士にちなんで名づけられました。
2003年5月
9日、日本の宇宙
技術の総力
を結集して、この「イトカワ」に向けて探査
機が発射されました。「はやぶさ」と名づけられた探査
機は、約20億kmを飛行し、2005年9月
12日、イトカワの間近に到着しました。

太陽系の起源の謎に迫る
なぜ、こんな小さな小惑星
に探査
機を飛ばしたのか? それは、太陽系
がどのようにしてできたか、その手がかりを探るためです。太陽系
は、46億年前に星雲
(塵やガスのかたまり)から誕生したと考えられています。
地球や火星
、金星
、月
などの惑星
誕生当時の物質は、長い時間の間に、ほかの小天体
との衝突や地殻変動などにより変化してしまっています。それに対して、小惑星
は誕生した当時のようすを化石
のように留めていると考えられています。
イトカワは、ジャガイモのような形をした直径が540mほどの天体
です。はやぶさはここに着陸し、地面に弾を撃ち込んで、舞い上がったかけらを回収し、地球に持ち帰ろうと
いう壮大な任務を担いました。

岩石採取に成功のはずが…
イトカワの観測を行ったはやぶさは、11月
20日、イトカワの地表への着陸にトライ。このとき着陸は成功しましたが、機器のトラブルで、岩石のかけらの採取は確かめられませんでした。
続いて11月
25~26日に二度目
の岩石採取にトライ。探査
機を地表近くまで降下させ、岩石を砕く弾を発射、かけらの採取にも成功したと見られました。ところが12月
7日、JAXA(宇宙
航空研究開発機構)は、弾が発射されなかった可能性が高い、と発表を訂正しました。
岩石を入れたカプセル部分は2010年に地球に戻ってくる予定です。しかしそれまで、岩石のかけらを採取できたかどうかはわかりません。まずは地球への無事の帰還が研究者たちの願いです。





