科学ドキュメント

土星衛星の地底に間欠泉が見つかった?!

2006年03月10日   


探査カッシーニ が、土星衛星 の1つ、エンケラドスの南極から、 が間欠的に噴出していることを突き止めました。これは、エンケラドスの地表からわずかな地底に、液体 の海があるということかもしれません。


エンケラドスは大気を持つ

土星 には現在、56個の衛星 が発見されたか、もしくは確認中の状態にあります。このうち、35個の衛星 には名前がつけられています。

その衛星 の1つ、 に覆われたエンケラドスに、間欠泉のようなものがあることが確認されました。土星 探査カッシーニ によって観測されたのです。

カッシーニ は土星 周回軌道に入り、2005年3月 にはエンケラドスに大気があることを発見していました。土星 の衛星 タイタン以外に大気を持つ衛星 が発見されたのは初めてのことです。

以降、詳細な撮影が行われました。その画像 によって、エンケラドスで氷 の粒子水蒸気 が間欠泉のように噴出するようすが明らかになり、2006年3月 、NASA(米国国家航空宇宙 局)が発表しました。


地殻の割れ目から氷が噴出!

探査カッシーニ は、エンケラドスに3回の接近飛行を試みました。すると、地殻の割れ目 から高さ数千kmにわたり、 と塵(ちり)が吹き上がっているのが確認されました。

噴出物は のように地表に降り、それが氷 の平原を覆っていくのです。また、エンケラドスの重力 圏を脱するものもあり、これは土星 の外側にある半径30万kmの青い環(E環)を形成する材料になっているようです。

エンケラドスの地下にたまった水 は、高圧状態にあると想 されています。 の噴出は少なくとも数千年は続いていると考えられ、地下に持続的な熱 源があり、熱 源はプレート の移動や潮汐力 によるという説も出ています。

地球外生命体が存在するか

エンケラドスに液体 状態で存在しているということは、言わば、地球外に水 が存在していた、ということです。

生命の発生 にはいくつかの要素が必要だと考えられています。その要素の一つとして、液体 の状態の水 や、安定した熱 源があることなどが挙げられます。つまり、この衛星 には生命体が存在する可能性がある、ということにもなるのです。

これまで、液体 の水 が地球外で見つかった証拠は、岩石からのデータをもとにした状況的、間接的なものだけです。今回の発見で、科学者からは、太陽系 で地球外生命体が存在する可能性が高い場所として、エンケラドスを加えるべきという意見も出ています。