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今週のグラフィックス

湊和雄の沖縄だより 「アサヒナキマダラセセリ」

2007年06月01日   

けして色鮮やかというわけではありませんが、チョウ愛好家が目 の色を変えるほど人気が高いアサヒナキマダラセセリ。なかなか出会えない希少なチョウです。

アサヒナキマダラセセリ

アサヒナキマダラセセリは、石垣島と西表島の高い山の頂上付近だけにわずかに生息 しています。しかも、成虫 の姿が見られるのは、1年のうち5月 後半だけなのです。亜熱 帯の沖縄では、春から秋にかけて数回成虫 が出現する種類が多いので、珍しいことです。

これには理由があります。アサヒナキマダラセセリの祖先は、もともと大陸の比較的涼しい地方に生息 していたと考えられています。それが、氷河期 に大陸と沖縄の島々が陸続きになったときに渡ってきました。その後、氷河期 が終わり、気温 が上昇してからは、なるべく気温 の低い山の上だけで生き延びているのです。この季節、沖縄は梅 のまっただなか。 の降り続く山頂で、数も少ないこのチョウに出逢うのは、容易なことではありません。
前翅長19〜23mm。沖縄県指定天然記念物

プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱 帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html


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