HOME > 見る > 科学グラフィックス
湊和雄の沖縄だより 「マメホコリ」
2007年09月14日
今回は、動物のようでもあり、植物のようでもある不思議な生き物、変形菌の登場です。博物学者として名高い、南方熊楠(みなかた くまぐす 1867~1941)が研究したことでも知られています。
![]() |
マメホコリ
こんな生物を見たことがあるでしょうか? 朽ち木
の表面などで見られ、ひとつひとつは直径5mmほどの大きさです。
これは、マメホコリという変形菌(へんけいきん)、あるいは粘菌(ねんきん)と呼ばれている生物です。しかし、一般的な菌類
の仲間ではありません。アメーバ
のような動きをして微生物
を食べる変形体(へんけいたい)と、全く動かないでキノコのような胞子
のかたまりの子実体(しじつたい)と、ふたつの姿を持っています。いわば、動物と植物(菌類
)の両方の性質を持ち合わせた生き物なのです。
写真はその子実体の状態です。とても鮮やかな色ですが、1日だけのものです。やがて、茶色から黒色に変って、壊すとなかから胞子
が飛び散ります。
沖縄だけではなく、日本全国で見られるそうです。
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html



