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湊和雄の沖縄だより 「イワカワシジミ」
2007年09月21日
今回登場するのは、はねの裏側が薄緑色というイワカワシジミ。でも、なぜはねが破れた画像 が載っているのかって? 実は、このはねに、小さなチョウのサバイバル戦略の秘密が隠されているかもしれないのです。
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| 後はねの後端に、黒い糸のように見える細い部分が尾状突起。 |
イワカワシジミ
こんなボロボロのチョウの写真を使うのには、理由があります。アゲハチョウやシジミチョウの仲間には、後ばねの端に尾のような突起を持つ種類がいます。専門用語でも尾状突起(びじょうとっき)と呼びます。
特にシジミチョウでは、この突起を小刻みにゆすることがあります。そして、この突起の近くには、目
玉のような模様がセットで見られます。
この尾状突起と目
玉模様は、偽の触角
と眼なのだという説があります。鳥などの天敵
が餌をしとめる場合、逃げられないように、致命傷となる頭部を狙います。そのときに、本物よりも目
立つ偽の頭部があれば、そこが狙われて、はねは破れたとしても致命傷にはならないというわけです。このイワカワシジミも辛うじて、鳥の攻撃から逃れたようですね。
国内では奄美大島〜西表島に生息
。*前翅長約17mm
*チョウやガの場合、前ばねの付け根
から先端までの長さで大きさを表します
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html



