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湊和雄の沖縄だより 「ハナサキガエル」
2008年02月29日
沖縄本島の北部、山原(やんばる)の森の渓流では、ハナサキガエルが繁殖 の季節を迎えています。深夜になると、雄が雌を呼ぶ、「ピヨピヨ」というヒヨコのような鳴き声が、渓流から聞こえてくるそうです。ただ、この季節も安心はできません。沖縄では、ヘビも冬眠しないからです。ヒメハブがカエルを狙って活動するなか、産卵 が行われます。
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ハナサキガエル
カエルの仲間は、冬眠するというのが一般的なイメージでしょう。しかし、亜熱
帯の沖縄では真冬に繁殖
する種類が少なくありません。夏は繁殖
地の渓流が干上がったり、台風
で増水
したりするので、水
量の安定している冬に繁殖
するのだと考えられています。
冬に繁殖
するカエルで圧巻なのが、このハナサキガエルです。2週間ほどかけて滝壺に数千匹のハナサキガエルが集まり、ある晩いっせいに集団産卵
するのです。例年、この産卵
は1月
中に見られることが多いのですが、今年は大幅に遅れ、やっと滝壺の周辺にカエルが集まり始めたところです。*抱接(ほうせつ)ペアも見られるようになってきたので、間もなく産卵
することでしょう。
かつて奄美大島から八重山諸島まで、すべてハナサキガエルとして扱われていましたが、最近4つの種に分けられました。現在、ハナサキガエルの和名は、沖縄本島に生息
する種だけに使われています。体長42〜75mm
* 両生類
など外部受精
する動物は、交尾ではなく抱接と表現します。
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html



