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湊和雄の沖縄だより 「渓流環境」
2008年03月07日
前回紹介したハナサキガエルにとって、山原(やんばる)の森の渓流は、繁殖 に無くてはならない場所です。多種多様な生命を育む沖縄の森に欠かせないのが、森を潤す渓流なのです。今回は、ちょっと目 を転じて、この渓流について紹介しましょう。
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渓流環境
沖縄には、高い山がありません。標高500m前後の山がいくつかあるだけです。しかも、小さな島ばかりですから、大きな川も発達しません。ところが、そこには深い森が広がり、豊富な動物たちのすみかになっているのです。
たとえば、動物のなかで最も種類の多い昆虫では、沖縄に約6,500種が生息
しています。これは、日本全国の約30,000種の20%強にも相当します。沖縄の面積は日本の0.6%に過ぎませんから、大変な割合です。
豊富な動物たちを支えているのが、森のなかを網の目
のように流れる渓流です。渓流の周りには、豊富な種類の植物があって、これを餌にする多くの動物が共存しています。さらに、そこに変化に富んだ生息
環境があることも、多くの動物が共存できる理由です。しかし、ひとつひとつの生息
空間は小さく、餌の量も限られているので、大型動物には適しません。昆虫のように小さな動物ならば、小さな島にもたくさんの種類がすめるのです。
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html



