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湊和雄の沖縄だより 「ベニツチカメムシ」
2008年04月18日
カメムシと聞くと、まず「くさい」ということを思いうかべる人がいるかもしれません。今回紹介する「ベニツチカメムシ」も敵から身を守るためにくさいにおいを発しますが、姿は大変美しい紅色(べにいろ)をしています。沖縄で昆虫を追っている人にとっても、まだまだ謎の多い昆虫で、数も少ないので、ときどきしか見ることができません。
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ベニツチカメムシ
あざやかな美しい色のカメムシですが、その生態は謎に包まれています。九州では、めすの親虫がボロボロノキの実を運んできて、巣にいる幼虫
に与える行動が観察されています。ところが、それ以外の生息
地では、夜、照明に飛んでくる成虫
以外はほとんど観察されていません。また、生息
環境はとても限られていて、どこでも見られるというわけではありません。
沖縄本島では1964年に1匹見つかっただけでしたが、80年代初めに、ダム工事の夜間照明に、一晩に1000匹以上も飛来して驚かされました。その後も、ときどき見つかるものの、数の少ない種類であることに変わりはありません。森のなかのどのような環境で、何をえさにして生活しているのか、いつかは観察してみたいと思います。
体長16〜19mm。沖縄本島、奄美大島、九州、四国、本州の一部に生息
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html



