2007年08月03日湊和雄
日本で唯一の無飛翔性の鳥であるヤンバルクイナは、環境省の最新の鳥類 レッドリストで、最も絶滅 の危険性の高い「絶滅 危惧IA類」にランクアップされました。このため、環境省などでは保護増殖事業に力 を入れ、今後は、飼育下での繁殖 試験なども行われるそうです。
山原(やんばる)と呼ばれる沖縄本島北部の森では、夜間、木の上で休むヤンバルクイナの姿が、よく見られるようになってきました。4〜6月
の繁殖
期には、地上に巣を造って子育てをするために、樹上のヤンバルクイナの姿は、ほとんど見られなくなります。今年生まれた若鳥も成長し、親鳥と同じように木に登れるようになったことも、よく見られるようになった一因でしょう。
木に登らなくなるのは、繁殖
だけが理由ではありません。月
が明るい時期にも、ほとんど登らなくなります。反対に、ちょうどこれから、半月
よりも月
が暗くなる期間に、よく見られます。
ところで、木に登る行動の理由は何でしょう。現在、自然状態では天敵
は存在しませんが、かつて月
夜の晩に目
立っては困る天敵
が存在していた時代のなごりなのかもしれませんね。
全長約30cm。国指定天然記念物
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイト南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html