2007年12月07日湊和雄
はねを開くと、茶褐色 の地に3本の白い筋がく っきりと浮かび上がる「リュウキュウミスジ」。日本に広く分布するコミスジの近縁種で、姿もよく似ています。羽ばたきだけでなく、はねを水 平に開いて滑空 するような飛び方をするのも特徴です。
天気
の良い日の日中は、気温
が20℃を超える沖縄では、まだまだ蝶の活動が盛んです。このリュウキュウミスジも、1、2月
には滅多に姿を見なくなりますが、ほぼ1年中成虫
が活動しています。
リュウキュウミスジは、花を訪れ蜜を吸う姿もよく見られますが、高い枝先などにとまり「占有行動(せんゆうこうどう)」をとる姿が印象的です。占有行動というのは、雄が見通しのよい場所にとまって縄張りを張り、そこに雌がやって来るのを待つというものです。しかし、そこに他の雄やそれ以外の種類が侵入すると激しく追い払ってしまいます。もちろん、他の種類の蝶でも見られる行動ですが、特にリュウキュウミスジで頻繁に観察されます。
*前翅長約30mm。八重山諸島から奄美諸島に生息
*蝶や蛾の仲間では、前ばねの付け根
から先端までの長さで大きさを表します
プロフィール
湊和雄(みなと かずお)
動物写真家
東京生まれ。大学で昆虫を学ぶために沖縄に渡る。琉球列島をフィールドに、写真とビデオで亜熱
帯の生き物たちを撮影する毎日。南島漂流記のサイトhttp://3710km.com/dairy.html