
2008年05月30日高嶋清明
海岸の岩場にウミネコの繁殖
地(はんしょくち)を見つけました。繁殖
地は、ウミネコの敵であるキツネやネコが侵入しにくい小島や岩場に作られ、あたりの海はウミネコの餌(えさ)となる生きものが豊富です。山形県日本海側の庄内(しょうない)の豊かな自然環境(かんきょう)は、ウミネコの繁殖
にも適しているようです。
繁殖
地を見つけたのは5月
13日。小規模でしたが軽く1000以上の巣がありました。ウミネコは、単独ではなく、集団で巣作りをします。巣は小枝などを集めた簡単なもので、そこにすわって卵
をだく親鳥の姿があちらこちらに見られました。巣どうしはくっつくことはなく、お互いのなわばりがしっかり守られているようです。時々自分のなわばりへ入ってくる他のウミネコを激しく攻撃(こうげき)する姿も見られます。大きな声で鳴き交(か)わしているウミネコの集団は迫力
(はくりょく)があって、あまり近づくと攻撃されそうですし、ウミネコもこちらが考える以上におびえてしまうかも知れません。やや遠くから望遠レンズで観察してみました。
再び訪れた5月
22日、多くの卵
が孵化
(ふか)し、かわいらしいヒナの姿がたくさん見られました。真っ白な親鳥と違(ちが)って、ヒナは敵に見つかりにくい茶色い地味な姿をしています。まわりの岩場にとけ込んで見えにくく、一目
見たときはヒナの存在に気がつきませんでした。でも、好奇心おう盛なヒナたちはジッとしていられません。巣を出て、あちこち歩き回っていました。
子育ては、つがい
で行われています。海でとった魚などはいったん飲み込んで巣に運び、はきもどしてヒナに与えます。孵化
したヒナは一月
半ほどで親離れ(おやばなれ)します。