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ホシホウジャク

2008年11月07日尾園暁

生垣(いけがき)によく植えられている、小さな白い花をたくさん咲(さ)かせるアベリアという植物があります。湘南では公園や川沿い(かわぞい)の遊歩道でよく見られます。このアベリアの花は、蜜(みつ)をたくさん出すのでしょうか、昆虫(こんちゅう)たちがよくやってきます。この日も花にやってきたチョウを観察していると、どこからかブ~ンという低い羽音が聞こえてきました。

羽音の聞こえた方を見てみると、ハチのような昆虫が飛んでいます。よく見ると、その正体はホシホウジャク。スズ メガと呼(よ)ばれるガの一種です。ホシホウジャクは飛ぶのがとてもうまく、花から花へと飛び移り、写真のように空中でホバリン グ(すばやく 羽ばたくことによって、空中で静止する状態)したまま、ストローのような口をのばして蜜を吸います。

ホシホウジャクは、胴体(どうたい)がとても太く、飛ぶときにはすばやく 羽ばたくので、あまり翅(はね)の模様(もよう)が見えません。こんなガがいると知らなければ、本当にハチに見えます。羽音も迫力 (はくりょく)があるので、怖(こわ)いと思うかもしれません。きっとホシホウジャクはハチに擬態 (ぎたい)することで、外敵から身を守っているのでしょう。

文 尾園暁
尾園暁(おぞの あきら) 昆虫写真家。 大阪生まれ。おさないころ、両親に買ってもらった図鑑をきっかけに、昆虫の魅力にとりつかれる。現在は神奈川県南部の湘南(しょうなん)に在住。地元と小笠原諸島(おがさわらしょとう)を中心に、虫たちを撮影する日々を送っている。

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