2008年11月07日尾園暁
生垣(いけがき)によく植えられている、小さな白い花をたくさん咲(さ)かせるアベリアという植物があります。湘南では公園や川沿い(かわぞい)の遊歩道でよく見られます。このアベリアの花は、蜜(みつ)をたくさん出すのでしょうか、昆虫(こんちゅう)たちがよくやってきます。この日も花にやってきたチョウを観察していると、どこからかブ~ンという低い羽音が聞こえてきました。
羽音の聞こえた方を見てみると、ハチのような昆虫が飛んでいます。よく見ると、その正体はホシホウジャク。スズ
メガと呼(よ)ばれるガの一種です。ホシホウジャクは飛ぶのがとてもうまく、花から花へと飛び移り、写真のように空中でホバリン
グ(すばやく
羽ばたくことによって、空中で静止する状態)したまま、ストローのような口をのばして蜜を吸います。
ホシホウジャクは、胴体(どうたい)がとても太く、飛ぶときにはすばやく
羽ばたくので、あまり翅(はね)の模様(もよう)が見えません。こんなガがいると知らなければ、本当にハチに見えます。羽音も迫力
(はくりょく)があるので、怖(こわ)いと思うかもしれません。きっとホシホウジャクはハチに擬態
(ぎたい)することで、外敵から身を守っているのでしょう。