2008年11月21日尾園暁
すっかり秋も深まった田んぼのあぜ道で、コバネササキリに出会いました。ササキリは草地にすむ小形のキリギリスの仲間です。草食性(そうしょくせい)で、稲刈(いねか)り前の田んぼでは、ときどき稲穂(いなほ)をかじったりすることがあり、害虫
として扱(あつか)われることもあります。しかし、イナゴのように大発生
することはなく、それほど大きな被害(ひがい)は出しません。
コバネとは翅(はね)が小さいという意味で、この写真を見ると、実際(じっさい)に翅が短(みじか)く、腹部(ふくぶ)がかなりはみ出しているのが分かると思います。ササキリの仲間(なかま)は何種類(なんしゅるい)もいるのですが、この特徴(とくちょう)で他の種類(しゅるい)と見分けることができます。
このコバネササキリは、腹部(ふくぶ)の先に体と同じくらい長い産卵
管(さんらんかん)をもっているので、メスとわかります。成虫
は冬を越(こ)せないので、もうそろそろ彼らの季節は終わり、死んでしまうのですが、きっと土の中にたくさんの卵
(たまご)を産んだことでしょう。来年にはまた、この田んぼで、新しい世代(せだい)のコバネササキリが見られるはずです。