
2008年06月06日高嶋清明
若葉
(わかば)が開ききるのを待っていたかのように、オトシブミの揺籃(ようらん)づくりが始まりました。揺籃とは「ゆりかご」の事です。写真のオトシブミは、そろそろ揺籃が完成しようとしているところ。左側で葉
を巻(ま)いているのはメス、右側で上に乗っているのはオスです。メスは、6本の脚(あし)と口を使って、葉
をしっかりつかみながら、ゆっくりゆっくり確実に巻いていきます。
仕事
中のオトシブミは、少しもむだな動きはなく、一心不乱(いっしんふらん)*に葉
を巻いています。オトシブミは、どうしてこ
んなふうに葉
を巻くのでしょう。それは、葉
を巻いて揺籃づくりをすることが、子孫を残すための大切な作業だからです。
揺籃の中央には卵
(たまご)が1つおさまっています。卵
はまさにゆりかごの中にいるように守られ、快適な温度と湿度
の中で孵化
(ふか)します。さらに、卵
からかえった幼虫
(ようちゅう)は、葉
でつくられている揺籃の中の部分を食べて育つのです。そして蛹(さなぎ
)になり成虫
に羽化
(うか)するまで揺籃の中で過ごします。親は、揺籃を作ることで、子どもの安全や子どもの食べ物など、子供の成長に必要なものをすべて用意しているのです。
*一心不乱(いっしんふらん):ほかの事に注意をそらさず、一つの事に心を集中させているようす
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