
2008年06月06日尾園暁
水
田で田植えがはじまるころ、あぜ道のわきなどに、白く大きな泡(あわ)のかたまりを見かけることがあります。これはシュレーゲルアオガエルの卵のう
(らんのう)で、泡のなかにはたくさんの卵
(たまご)がはいっています。普通(ふつう)は水
辺の土に穴(あな)を掘(ほ)って産み付けられるのであまり目
に付きませんが、なかには上半分ほどが見えていたり、どうしたことか、ぷかぷかと水
面に浮(う)いてただよっているものもあり、まだイネの伸(の)びていない水
田ではとても目
立ちます。
この泡の中に産みつけられた卵
は、10~14日ほどで孵化
(ふか)してオタマジャクシとなり、雨
が降るとまわりの泡とともに、水
中へと流れでます。この白い泡は卵
を乾燥(かんそう)から守るだけでなく、オタマジャクシを無事に水
の中へと連れて行く役目
も果たしているのですね。孵化
したオタマジャクシは、水
田に発生
したミジンコなどを食べて育ち、一ヶ月
半ほどで小さなカエルの姿(すがた)となり、上陸します。
シュレーゲルアオガエルはアマガエルを少し大きくしたような緑色のカエルで、オスはコロロロロ・・・と聞こえる澄(す)んだ声で鳴きます。ちなみにシュレーゲル、とはオランダで博物館の館長を務められたシュレーゲル氏にちなんで名づけられた名前です。
さてこ
のシュレーゲルアオガエル、人里の身近なカエルの一種でしたが、最近は減りつつあるようです。水
田など、卵
を産めるような環境(かんきょう)が無くなってきているからでしょう。気づいた時にはいなくなっていた、ということのないように、身近な環境の変化には、いつも注目
していたいものです。
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