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地吹雪

2009年02月20日高嶋清明

強い風とともに が激(はげ)しく吹(ふ)きつける状態を吹雪 (ふぶき)といいます。気象庁 (きしょうちょう)の基準では吹雪 は風の強さによって区別されていて、風速 10m/秒以上の風をともなうものを「吹雪 」、風速 15m/秒以上になると「猛吹雪 (もうふぶき)」といいます。風速 10m/秒未満の風の時は「風雪 (ふうせつ)」といい、吹雪 と分けて考えます。

降(ふ)っている雪 が強い風に乗って吹雪 となるほかに、雪 は全く降っていないのに一度積もった雪 が強い横風に吹き上げられて吹雪 となることもあります。あとの場合を特に区別して地吹雪 (じふぶき)とよびます。山形県の日本海側に位置するここ庄内は、地吹雪 の多いことで有名です。

地吹雪 になると、顔に強く雪 があたって を開けていられなくなり、息も苦しくなります。車のガラスごしでさえ非常に視界が悪くなり、ひどいときには前を走る車がまったく見えなくなってしまいます。視界全てがまっ白になる、この状態のことを「ホワイトアウト」といいます。飛行機や列車は危険なので、運行を取りやめることもあります。

この日も猛烈(もうれつ)な地吹雪 がふいていました。一度カメラを持って外に出たのですが、粉雪 が一瞬(いっしゅん)でレンズをおおってしまい撮影(さつえい)どころではありません。やむなく車の中から撮影しました。

車もなく歩いて移動するしかなかった昔には、地吹雪 の中で動けなくなった人が命を落とすこともあったそうです。地吹雪 を見ていてその事を思い出し、急に怖(こわ)くなってきました。自然は、たまに圧倒的(あっとうてき)な姿(すがた)を私たちに見せるときがあります。私たちは、つねに用心を忘れず自然に接する心構えが必要でしょう。

文 高嶋清明
高嶋清明(たかしま きよあき) 1969年山形県生まれ。昆虫写真家 。 昆虫写真家海野和男氏の助手を経て2008年4月独立。 山形県庄内地方に移り、新たなフィールドで活動中。 昆虫や植物を中心とした写真撮影のほかビデオ撮影や自然音録音も手がける。

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