
2008年06月13日尾園暁
前回ご紹介したシュレーゲルアオガエルはどちらかといえば人里のカエル。いっぽう、このモリアオガエルはその名のとおり、森の中の池でよく見られるカエルです。
シュレーゲルアオガエルとモリアオガエルのもっとも大きな違(ちが)いは、卵
(たまご)を産む場所でしょう。シュレーゲルアオガエルが田んぼの畦
(あぜ)など地面に近いところに卵
を産むのにたいし、モリアオガエルはこの写真のように、池に張り出した木の上に卵
を産みつけます。
写真ではたくさんのカエルが集まって卵
を産んでいるように見えますが、実際には中心にいるもっとも大きな個体だけがメスで、あとは全てオスなのです。カエルをはじめとする両生類
は体外受精
なので交尾(こうび)はせず、メスが産んだ卵
にオスが後から精子
をかけることで受精
します。そこでオスたちは、卵
を産んでいるメスを見つけると、他のオスがいようとおかまいなしに、そこへやってきて自分の精子
をかけようとするのです。しかしもとからいたオスにとってはただの邪魔(じゃま)もの。オス同士はいつも押し合いへし合いしながらいい場所を占(し)めようとし、なかにはけっ飛ばされて水
中へ落ちていくオスもいます。子孫を残すには大変な苦労があるのですね。
シュレーゲルアオガエルの卵
の記事はこちらhttp://www.kagakunavi.jp/nature/show/219