2008年06月13日高嶋清明
山間の湿地(しっち)でモウセンゴケを見つけました。モウセンゴケは、虫をつかまえて養分をとる、とても変わった植物です。モウセンゴケの生える場所は、土中の養分が少ないため、足りない分を虫からとっているといわれています。
植物であるモウセンゴケが、どうやって動きのはやい虫をとらえるのでしょう。写真の中央、黄色く丸く小さいのが一枚の葉
です(5mmほど)。これには赤い毛がたくさんはえていて、その先には、とうめいな液が玉になってついています。この液は接着剤(せっちゃくざい)のようにねばねばしていて、虫がく
っつくと、簡単には離(はな)れることができません。こうして、モウセンゴケは、じっとしたままで、虫をとらえることができるのです。
写真のモウセンゴケは、一枚の葉
に何匹(なんびき)もの虫をとらえています。ふつう一匹くらいしかとらえないので、ちょっと珍(めずら)しい場面です。葉
の上半分を見ると、赤い毛が内側に向かって曲がっていますが、これはちょうど虫から養分を吸(す)いとっているところです。虫の養分は、赤い毛の先から、ゆっくりゆっくり時間をかけて吸いとります。上の黄色い虫はとらえられたばかりのようで、まだ赤い毛がのびていません。
モウセンゴケのように虫をとらえて養分をとる植物は、食虫植物(しょくちゅうしょくぶつ)とよばれています。ほかにもたくさんあって、東南アジアのウツボカズラや北アメリカのハエトリグサなどが有名です。