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自然だより

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ジョウビタキ

2009年02月27日尾園暁

春から秋にかけては全然(ぜんぜん)見かけないのに、冬の間(あいだ)だけ、平地(へいち)の公園(こうえん)や民家(みんか)の庭(にわ)でよく見られる、羽に白い斑点(はんてん)をもつ小さな鳥がいます。ジョウビタキです。春から秋にかけては、中国(ちゅうごく)やロシアの寒冷(かんれい)な地方(ちほう)で繁殖 (はんしょく)し、寒(さむ)さが厳(きび)しくなってから日本にやってくるので、人目 (ひとめ)につくようになるのです。このような鳥を冬鳥(ふゆどり)といいます。

ジョウビタキの大きさは、だいたいスズ メと同じくらい。写真はメスで、地味(じみ)な姿(すがた)をしていますが、オスは頭(あたま)が白くて背中が黒、腹部(ふくぶ)がオレンジ色という、メスとはまったく違(ちが)う派手(はで)な姿をしています。

日本にいる冬の間、オスとメスはそれぞれになわばりをもち、他(ほか)の個体(こたい)を近づけません。ですから、オスかメスどちらがいると、その近くには他のジョウビタキはいないということなのです。なわばりを見張(みは)るため、低(ひく)い木の梢(こずえ)や杭(くい)の先にとまり、あたりを見回している姿(すがた)がよく見られます。ところが、意外(いがい)にも人に対(たい)してはそれほど警戒心(けいかいしん)がなく、5mくらいの距離(きょり)まで近づけることも珍(めずら)しくありません。

ジョウビタキは意外(いがい)なほど身近(みじか)に見つかる小鳥。姿は見えなくても、「ヒッ、ヒッ」とか「カッ、カッ」と聞こえる鳥の声がしたら、あたりの枝先や杭の先を見てみましょう。小さな体で一生懸命(いっしょうけん めい)になわばりを主張している、ジョウビタキに出会えるかもしれません。

文 尾園暁
尾園暁(おぞの あきら) 昆虫写真家。 大阪生まれ。おさないころ、両親に買ってもらった図鑑をきっかけに、昆虫の魅力にとりつかれる。現在は神奈川県南部の湘南(しょうなん)に在住。地元と小笠原諸島(おがさわらしょとう)を中心に、虫たちを撮影する日々を送っている。

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