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コゲラ

2010年01月15日尾園暁

冬(ふゆ)の雑木林(ぞうきばやし)に、コツ、コツ、コツと木(き)をたたく音(おと)が響(ひび)きます。また、ときおりギー、ギーと騒(さわ)がしい鳴(な)き声(ごえ)も聞(き)こえてきます。音(おと)のする方向(ほうこう)を振(ふ)り返(かえ)ると、そこには白(しろ)と黒(くろ)のまだら模様(もよう)をした、小(ちい)さな鳥(とり)が見(み)えました。コゲラが木の幹(みき)をつついていたのです。

コゲラはキツツキと呼(よ)ばれる鳥の一種(いっしゅ)です。大きさは15cmほどとスズ メくらいで、日本でもっとも小さなキツツキです。キツツキはほかの鳥(とり)と違(ちが)って、木の幹に垂直(すいちょく)に止(と)まり、縦(たて)にも横(よこ)にも自由(じゆう)に移動(いどう)することができます。そうして移動(いどう)しながら木の幹をつつき、その中(なか)にいる虫(むし)や樹皮(じゅひ)の裏側(うらがわ)にかくれている虫を探し出して食べているのです。

多(おお)くのキツツキは、平地(へいち)から山地(さんち)にかけての林(はやし)や森(もり)に住んでいて、その姿(すがた)を見ることはなかなか難(むずか)しいのですが、コゲラはちょっと違(ちが)います。公園(こうえん)に植(う)えてある木や街路樹(がいろじゅ)でも見かける、とても身近(みじか)なキツツキなのです。

木の上からコツコツと小さな音が聞こえてきたら、そっとその方向を見てみましょう。小さな白黒の体で、木の幹をつついているコゲラに出会えるかもしれません。とくに冬のあいだは木が (は)を落とし、観察(かんさつ)しやすい絶好(ぜっこう)のチャンスです。

文 尾園暁
尾園暁(おぞの あきら) 昆虫写真家。 大阪生まれ。おさないころ、両親に買ってもらった図鑑をきっかけに、昆虫の魅力にとりつかれる。現在は神奈川県南部の湘南(しょうなん)に在住。地元と小笠原諸島(おがさわらしょとう)を中心に、虫たちを撮影する日々を送っている。

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