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オキナワオオカマキリ

2010年01月22日湊和雄

大学院(だいがく いん)でカマキリの研究(けん きゅう)をしていたときのことです。沖縄のカマキリを、図鑑(ずかん)を見(み)ながら種類(しゅるい)を調(しら)べようとしても、どうしても細(こま)かいところが異(こと)なります。オオカマキリとチョウセンカマキリの区別(くべつ)が、うまくつきません。

なるべく図鑑の説明(せつめい)に近(ちか)い特徴(とくちょう)から、この2種類を分(わ)けて飼育(しいく)をしていて驚(おどろ)きました。オオカマキリに近い特徴の成虫 (せいちゅう)が、チョウセンカマキリそっくりの卵のう (らんのう)を産(う)んだのです。逆(ぎゃく)に、チョウセンカマキリに近い成虫 が産んだ卵のう は、オオカマキリのものにそっくりでした。

このために、沖縄の2種類のカマキリは、チョウセンカマキリとオオカマキリとは別(べつ)の種類ということになりました。成虫 がチョウセンカマキリに似(に)ている種類をオキナワオオカマキリ、オオカマキリに似ている種類をムナビロカマキリという名前(なまえ)にしました。

2種類のいちばん簡単(かんたん)な区別のしかたは、前脚(ぜんきゃく)のつけねにオレンジ色(いろ)の模様(もよう)があるのがムナビロカマキリ、ないのがオキナワオオカマキリです。

体長(たいちょう)は、どちらも83~100mmと大(おお)きな差(さ)はありませんが、成虫 の見られる時期(じき)が異(こと)なります。ムナビロカマキリは夏(なつ)から秋(あき)、オキナワオオカマキリは秋から冬(ふゆ)に見られます。
オキナワオオカマキリは、沖縄本島(ほんとう)、宮古島(みやこじま)、石垣島(いしがきじま)、西表島(いりおもてじま)などに生息 (せいそく)。

〇かがく ナビ管理人より
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文 湊和雄
湊和雄(みなと かずお) 1959年東京生まれ。琉球大学に入学し、沖縄に渡る。 大学勤務の後、94年よりフリーの写真家。 熱帯でも温帯でもない日本の「亜熱帯」を映像で表現するため、山原(やんばる)を中心に、琉球列島の野生生物をカメラとビデオで追う毎日。

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