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ウラギンシジミ

2010年01月22日尾園暁

湘南(しょうなん)では、真冬(まふゆ)でも数種類(すうしゅるい)のチョウを見(み)ることができますが、わりあい簡単(かんたん)に見(み)つけることができるのがウラギンシジミです。

ウラギンシジミは翅(はね)を広(ひろ)げると3cm以上(いじょう)ある、シジミチョウとしてはかなり大(おお)きなチョウで、翅の表側(おもてがわ)は茶色(ちゃいろ)の地(ぢ)にオスでは赤(あか)、メスでは白(しろ)い斑紋 (はんもん)があります。そして裏側(うらがわ)は全体(ぜんたい)が銀 色(ぎんいろ)の光沢(こうたく)をおびた白(しろ)で、これが名前(なまえ)の由来(ゆらい)となっています。

成虫 (せいちゅう)は初夏(しょか)から秋(あき)にかけて、草地(くさち)に生(は)えるクズやフジという植物(しょくぶつ)に卵 (たまご)を産(う)みつけ、幼虫 (ようちゅう)はそれらの花(はな)を食(た)べて育(そだ)ちます。やがて蛹(さなぎ )になり、羽化 (うか)して成虫 になったウラギンシジミは、写真のように冬(ふゆ)でも緑(みどり)の (は)を落(お)とさない常緑樹(じょうりょくじゅ)の葉 の裏にぶらさがり、じっと春(はる)を待(ま)ちます。また、暖(あたた)かな日(ひ)には、日向(ひなた)の葉 の上(うえ)で翅を広げて日光浴(にっこうよく)をしていることがあります。冬でも成虫 が見られるのはこのためです。

普通(ふつう)、越冬(えっとう)している昆虫はまわりの景色(けしき)にとけこむ地味(じみ)な色をしているため、見つけるのがむずかしいしいのですが、ウラギンシジミはその白い翅のおかげで、他の昆虫に比(くら)べると簡単に見つけることができます。春から秋にかけて昆虫が多(おお)くみられる林(はやし)があれば、日当(ひあ)たりのいい場所(ばしょ)で常緑樹を探(さが)し、ゆっくりていねいに葉 の裏側を見てみましょう。ウラギンシジミがきっと隠(かく)れています。

文 尾園暁
尾園暁(おぞの あきら) 昆虫写真家。 大阪生まれ。おさないころ、両親に買ってもらった図鑑をきっかけに、昆虫の魅力にとりつかれる。現在は神奈川県南部の湘南(しょうなん)に在住。地元と小笠原諸島(おがさわらしょとう)を中心に、虫たちを撮影する日々を送っている。

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