
2010年02月05日高嶋清明
オオタカは人里(ひとざと)近くの森にすむ中型のタカです。体長は5~60cmほど。カラスくらいの大きさですが優秀(ゆうしゅう)なハンターです。飛行能力
(ひこうのうりょく)に優(すぐ)れていて、木と木のあいだのせまい空間(くうかん)を猛(もう)スピードですり抜(ぬ)けたり、飛ぶ方向を急に変えたりできます。おもな獲物(えもの)はハトやカモなどの鳥や小型のほ乳類。時には自分より大きな鳥を捕(とら)らえることもあります。
ワシやタカの仲間はとても目
がよく、人間の8倍の視力
(しりょく)があると言われています。私たちにはぼんやりとしか見えない遠くの景色(けしき)が、とてもハッキリと見えているのです。上空(じょうくう)から地上の獲物を見つけるために、高い視力
は強力
な武器となるでしょう。
オオタカに近づくのは一苦労(ひとくろう)です。なにしろ視力
の優れたオオタカですから、こちらの気配(けはい)にはまず気づいていると思っていいでしょう。逃(に)げないで、と祈(いの)りながら近づきます
写真のオオタカは木の上から川原の広場を見おろしていました。もちろん、こちらにも気づいていて鋭(するど)い視線(しせん)を送ってきますが、ずっととまっていたところを見ると、オオタカは獲物の気配をはっきりと感じ取っていたのでしょう。もちろん、私には何も見えません。あとになってオオタカの見ていた場所を歩いてみたところ、雪
の上に残るウサギの足跡(あしあと)に気づきました。
別の場所では、川にうかぶコガモをねらっているオオタカを見ました。上空から急降下(きゅうこうか)してコガモの群(む)れをおそいますが、コガモも慣(な)れた様子で水
にもぐって隠(かく)れてしまいます。オオタカはすぐにはあきらめずに何度も襲撃(しゅうげき)をくり返していました。
すぐれたハンターも失敗は多いようです。