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タイワンツブノミハムシ

2010年02月12日湊和雄

立春(りっしゅん)もすぎて、沖縄本島(ほんとう)北部(ほくぶ)のやんばるの森(もり)でも、少(すこ)しずつ春(はる)の気配(けはい)が感(かん)じられるようになってきました。しかし、そのほとんどは植物(しょくぶつ)の芽吹(めぶ)きや開花(かいか)で、まだ昆虫(こんちゅう)の活動(かつどう)は目 立(めだ)ちません。

今(いま)、森のなかでいちばん目 立つ芽吹きは、アカメガシワでしょう。和名(わめい)のとおり、新芽(しんめ)はあざやかな赤(あか)い色(いろ)をしています。紅葉 (こうよう)はほとんど見られない亜熱 帯(あねったい)の森ですが、それに負(ま)けない目 立つ色彩(しきさい)です。

そのまっ赤(まっか)な、小(ちい)さい (は)を注意(ちゅうい)ぶかく観察(かんさつ)すると、黒(くろ)っぽいツブツブが見(み)られることがあります。表面(ひょうめん)はキラキラと光(ひか)っている粒(つぶ)の正体(しょうたい)は、タイワンツブノミハムシという甲虫(こうちゅう)のなかまです。

体長(たいちょう)は2~2.3mmと、とても小さいので、なにをしているかなかなか判(わか)りません。ルーペ で拡大(かくだい)してみると、赤い葉 の表面を食べているのが観察できます。

沖縄から九州(きゅうしゅう)、四国(しこく)に生息 (せいそく)してますが、成虫 (せいちゅう)が現(あらわ)れるのは、それぞれの地域(ちいき)でアカメガシワの芽吹きの季節(きせつ)のようです。

〇かがく ナビ管理人より
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文 湊和雄
湊和雄(みなと かずお) 1959年東京生まれ。琉球大学に入学し、沖縄に渡る。 大学勤務の後、94年よりフリーの写真家。 熱帯でも温帯でもない日本の「亜熱帯」を映像で表現するため、山原(やんばる)を中心に、琉球列島の野生生物をカメラとビデオで追う毎日。

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