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ルリビタキ

2010年02月26日尾園暁

冬(ふゆ)の雑木林(ぞうきばやし)を歩(ある)いていると、どこからかゲッゲッゲッとカエルのような鳴(な)き声(ごえ)が聞(き)こえてきました。しかしほとんどのカエルは冬眠(とうみん)している頃(ころ)ですから、どうやら鳥(とり)の鳴き声のようです。すると突然(とつぜん) (め)の前(まえ)に、青(あお)い鳥が現(あらわ)れました。ルリビタキです。

ルリビタキはスズ メほどの大(おお)きさの小鳥(ことり)で、オスは写真(しゃしん)のように体(からだ)の大部分(だいぶぶん)がきれいな青色(あおいろ)をしています。オレンジ色のわき腹(ばら)と白い腹部(ふくぶ)もよく目 立ちます。いっぽう、メスやオスの若鳥(わかどり)は背中(せなか)がオリーブ色をしていて、まるで別(べつ)の種類(しゅるい)のようです。

冬にはこうして平地(へいち)の雑木林でも見かけるルリビタキですが、春(はる)が来(く)るころには姿(すがた)を消(け)してしまいます。それは、夏(なつ)の間(あいだ)は涼(すず)しい山(やま)の上(うえ)で過(す)ごしていて、冬の間だけ平地に下りてくるからです。

雑木林では少(すこ)し開(ひら)けた道端(みちばた)などにいることが多(おお)く、切(き)り株(かぶ)やほそい枝先(えださき)に止(と)まって縄張(なわば)りを見張(みは)っていて、他(ほか)の鳥(とり)が近(ちか)づくと追(お)い払(はら)います。特(とく)にジョウビタキとは同(おな)じ場所(ばしょ)で見られることが多く、同じ止まり木(ぎ)を狙(ねら)ってケンカしているのをよく見かけます。

このきれいな姿を身近(みじか)に見(み)られるのは、冬の間だけ。どこからかゲッゲッゲッと不思議(ふしぎ)な声が聞こえたら、しばらく立(た)ち止(ど)まってみてください。ルリビタキが目 の前にひょっこり現れるかもしれません。

ジョウビタキはこちら
http://www.kagakunavi.jp/nature/show/2537

文 尾園暁
尾園暁(おぞの あきら) 昆虫写真家。 大阪生まれ。おさないころ、両親に買ってもらった図鑑をきっかけに、昆虫の魅力にとりつかれる。現在は神奈川県南部の湘南(しょうなん)に在住。地元と小笠原諸島(おがさわらしょとう)を中心に、虫たちを撮影する日々を送っている。

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