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ハヤブサ

2010年03月05日高嶋清明

田んぼの (あぜ)にハヤブサがとまっていました。警戒心(けいかいしん)の強いハヤブサが、飛(と)びたたずにじっとこちらを見ています。何やらいつもと様子(ようす)が違(ちが)います。

ハヤブサは体長(たいちょう)40~50cmほどの肉食の鳥です。おもな獲物(えもの)は鳥。世界中の鳥の中でもっとも飛ぶのが速(はや)く、急降下(きゅうこうか)の時の最高速度(さいこうそくど)は時速(じそく)300キロを超(こ)えたという記録(きろく)があります。ハヤブサは飛んでいる鳥をさらに上空(じょうくう)から襲(おそ)い、すれちがいざまに強い蹴(け)りで相手をしとめるそうです。

畦 にとまったハヤブサは、足に獲物をつかんで食べている途中(とちゅう)でした。むしりとった羽毛(うもう)がまわりに散(ち)らばっています。獲物はドバトのようです。大きな獲物なのでつかんで飛ぶのも大変だし、せっかく捕(とら)らえた獲物を置(お)いて逃(に)げるのもいやだし、どうしようかと迷(まよ)っているようでした。あまり近づかずに遠くから見ていると、ハヤブサはちょっと安心したのか、ふたたび食事をはじめました。

こうしてじっくりハヤブサを見るのは私も初めてです。あらためて足の太さに驚(おどろ)きました。

ハヤブサはそろそろ繁殖 期(はんしょくき)に入ります。庄内(しょうない)のハヤブサは、冬はよく田んぼ周辺(しゅうへん)に見られますが、春から夏にかけての繁殖 期は海岸(かいがん)で過(す)ごします。海岸の急な崖(がけ)に巣(す)を作り、子育てをします。

文 高嶋清明
高嶋清明(たかしま きよあき) 1969年山形県生まれ。昆虫写真家 。 昆虫写真家海野和男氏の助手を経て2008年4月独立。 山形県庄内地方に移り、新たなフィールドで活動中。 昆虫や植物を中心とした写真撮影のほかビデオ撮影や自然音録音も手がける。

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