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オキナワアカミナミボタル

2010年03月12日湊和雄

沖縄は、急(きゅう)に春(はる)らしくなってきました。昆虫(こんちゅう)たちも、少(すこ)しずつ姿(すがた)をあらわし始(はじ)めました。沖縄本島(ほんとう)の北部(ほくぶ)やんばるの森(もり)の春に、目 立(めだ)つ昆虫のひとつにオオシマカクムネベニボタルがいます。とてもあざやかな赤(あか)い色(いろ)をしているので、緑(みどり)の (は)の上(うえ)ではとくに目 立ちます。

オオシマカクムネベニボタルは、光(ひか)らないホタルのなかまですが、体(からだ)に毒(どく)があるので、鳥(とり)などの天敵 (てんてき)に嫌(きら)われています。そして、同(おな)じころに、オオシマカクムネベニボタルに擬態 (ぎたい)*した、よく似(に)た姿の昆虫もたくさん見(み)られるようになります。カミキリムシのなかまやアカハネムシのなかまなどです。

このオキナワアカミナミボタルも、その1種類(しゅるい)です。やはり光らないホタルのなかまです。ただし、オオシマカクムネベニボタルに擬態 しているのではなく、ホタルのなかま全体(ぜんたい)に毒があって不味(まず)いので、天敵 に嫌われているという考(かんが)えもあります。

もし、オオシマカクムネベニボタルに擬態 していないで、オキナワアカミナミボタルも毒を持(も)っているとしても、毒のあるどうしが似たような目 立つ姿をしていれば、天敵 に毒があることを、よりよく覚(おぼ)えてもらうためには有利(ゆうり)だと考えられます。

体長(たいちょう)7.5~9.8mm。ウスアカホタルモドキ、オキナワミナミボタルと呼(よ)ばれることもあります。沖縄本島だけに生息 (せいそく)しています。

*毒や武器(ぶき)を持つほかの種類に似た姿のために、天敵 に食べられることが減(へ)り、長生(ながい)きできること

〇かがく ナビ管理人より
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文 湊和雄
湊和雄(みなと かずお) 1959年東京生まれ。琉球大学に入学し、沖縄に渡る。 大学勤務の後、94年よりフリーの写真家。 熱帯でも温帯でもない日本の「亜熱帯」を映像で表現するため、山原(やんばる)を中心に、琉球列島の野生生物をカメラとビデオで追う毎日。

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