2010年07月30日高嶋清明
林道(りんどう)を歩いていて、アカスジキンカメムシを見つけました。アカスジキンカメムシは緑色に輝(かがや)くとても美(うつく)しいカメムシです。体長(たいちょう)は2cmほど。カメムシというと、くさいにおいを出すことで嫌(きら)われていますが、「歩く宝石(ほうせき)」とも表現(ひょうげん)されるこの虫を実際(じっさい)に見れば、きっとカメムシのイメージも変(か)わることでしょう。
写真のアカスジキンカメムシがとまっているのは、春に黄色い花をつけるキブシの実(み)です。丸い実をたくさんぶらさげていて、まるでブドウのようです。アカスジキンカメムシのまるいからだは、ちょうどキブシの実に似(に)ていて、うまくとけ込(こ)んでいます。最初(さいしょ)はとまっていることにも気づきませんでした。
図鑑(ずかん)を見ると、アカスジキンカメムシは様々(さまざま)な植物の実を吸(す)ってくらしていることが書かれています。コナラ、フジ、ミズキなどの落葉
樹(らくようじゅ)をはじめ、ツバキやヒサカキなどの常緑樹(じょうりょくじゅ)、スギなどの針葉樹(しんようじゅ)
の実にも集(あつ)まるようです。でも、いつもそれらの植物にいるわけでなく、地域(ちいき)によって、そして時期(じき)によって、アカスジキンカメムシは、一番いい植物の実を選(えら)んで移動(いどう)しています。7月
に私の住んでいる庄内(しょうない)でさがしたところでは、一番人気はキブシで間違(まちが)いないようでした。もう少しあとの季節(きせつ)なると、きっと別(べつ)の植物の実に集まることになるでしょう。
みなさんの住んでいるところでは、どんな植物の実に集まっているでしょう。アカスジキンカメムシの分布(ぶんぷ)は本州・四国・九州。成虫
は6〜8月
に見られます。都市部(としぶ)の公園にもすんでいますから、ぜひ探(さが)してみて下さい。