2010年08月20日高嶋清明
シロスジコガネは、名前のとおり、まっ白な筋(すじ)が何本も入っているきれいなコガネムシです。体長(たいちょう)は3cmほどにもなり、コガネムシの中では大型(おおがた)の部類(ぶるい)に入ります。すんでいる場所は海辺(うみべ)の砂浜(すなはま)。砂浜といっても、海浜(かいひん)植物がたくさん生(は)えている環境(かんきょう)の豊(ゆた)かな砂浜です。全国的にこうした砂浜は減(へ)っていて、シロスジコガネも以前(いぜん)と比(くら)べて少なくなりました。さいわい、私の住んでいる山形県の海ぞいには、長さ35kmにもおよぶ庄内砂丘(しょうないさきゅう)がひろがっていて、今もシロスジコガネの生息
地(せいそくち)が残(のこ)っています。
シロスジコガネは昼間(ひるま)に探(さが)しても決(けっ)して見つかりません。彼らは夜行性(やこうせい)で、昼は休(やす)んでいます。夏の砂浜は強い日差(ひざ)しをうけて裸足(はだし)では歩けないほど暑(あつ)くなりますから、夜になって涼(すず)しくなってからの方が過(す)ごしやすいのです。日が沈(しず)み、あたりがすっかり暗(くら)くなると、浜辺の草原(そうげん)にいっせいに飛(と)びはじめます。姿(すがた)は見えなくとも、ブンブンと太(ふと)い羽音(はおと)が響(ひび)いてくるので、すぐにわかります。
耳
をすませていると、羽音にまじってキイキイという音も聞こえてきます(音はこちら)。実(じつ)はこれもシロスジコガネが出す音です。おそらく仲間(なかま)どうしで争(あらそ)っているのでしょう。シロスジコガネは、つかまえると手の中でも同じ音を出します。おなかと前翅(まえばね)をこすりあわせて音を出しているようです。
写真のシロスジコガネはオスです。オスはメスと比べて触角
(しょっかく)がずっと大きく発達(はったつ)してます。おそらく闇(やみ)の中でメスのにおいを探すために役立(やく
だ)つのでしょう。