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ショウリョウバッタ

2010年09月10日高嶋清明

草の中にとまっているショウリョウバッタがわかりますか?画面(がめん)のまん中、頭を上にして縦(たて)方向に細長(ほそなが)い大きなバッタが写っています。すぐ の前にいても、油断(ゆだん)すると見失(みうしな)ってしまいそうな見事(みごと)な擬態 (ぎたい)です。実際(じっさい)にこの時に経験(けいけん )したことですが、カメラの調整(ちょうせい)にちょっとだけ目 をはなし、再(ふたた)びバッタの方を見ようと思ったら、どこにいるのか全(まった)くわからなくなってしまいました。30秒は見失っていたと思います。

ショウリョウバッタは日本で一番大きなバッタ。メスの体長(たいちょう)は8cmほどにもなります。まっすぐにのびた太(ふと)い触角 (しょっかく)や、長い後脚(うしろあし)も加(くわ)えると、さらに大きく感(かん)じます。こんな大きなバッタが、草の中に入ると不思議(ふしぎ)なくらいに見つけにくくなります。

体の色は緑色のもの、茶色のもの、そして写真のような緑色と茶色のまじったものがいます。草原(くさはら)は、青々と茂(しげ)っている時期でも、よく見ればところどころ枯(か)れ草がまじっているものです。また、枯れ草の多い時期にも緑の草が少しずつまじっています。緑色と茶色のまじったこのショウリョウバッタは、その両方の環境(かんきょう)にとけ込みます。いわば草原擬態 の万能(ばんのう)選手といったところでしょう。

ショウリョウバッタを探(さが)すには、草の道を歩(ある)いてみることです。じっとがんばっていれば決(けっ)して見つかる事もないでしょうが、バッタは我慢(がまん)しきれず草間(くさま)から飛(と)びだしてきます。ちなみに、オスはメスの半分くらいの大きさで、翅(はね)を使ってよく飛びます。

文 高嶋清明
高嶋清明(たかしま きよあき) 1969年山形県生まれ。昆虫写真家 。 昆虫写真家海野和男氏の助手を経て2008年4月独立。 山形県庄内地方に移り、新たなフィールドで活動中。 昆虫や植物を中心とした写真撮影のほかビデオ撮影や自然音録音も手がける。

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