2010年09月10日高嶋清明
草の中にとまっているショウリョウバッタがわかりますか?画面(がめん)のまん中、頭を上にして縦(たて)方向に細長(ほそなが)い大きなバッタが写っています。すぐ目
の前にいても、油断(ゆだん)すると見失(みうしな)ってしまいそうな見事(みごと)な擬態
(ぎたい)です。実際(じっさい)にこの時に経験(けいけん
)したことですが、カメラの調整(ちょうせい)にちょっとだけ目
をはなし、再(ふたた)びバッタの方を見ようと思ったら、どこにいるのか全(まった)くわからなくなってしまいました。30秒は見失っていたと思います。
ショウリョウバッタは日本で一番大きなバッタ。メスの体長(たいちょう)は8cmほどにもなります。まっすぐにのびた太(ふと)い触角
(しょっかく)や、長い後脚(うしろあし)も加(くわ)えると、さらに大きく感(かん)じます。こんな大きなバッタが、草の中に入ると不思議(ふしぎ)なくらいに見つけにくくなります。
体の色は緑色のもの、茶色のもの、そして写真のような緑色と茶色のまじったものがいます。草原(くさはら)は、青々と茂(しげ)っている時期でも、よく見ればところどころ枯(か)れ草がまじっているものです。また、枯れ草の多い時期にも緑の草が少しずつまじっています。緑色と茶色のまじったこのショウリョウバッタは、その両方の環境(かんきょう)にとけ込みます。いわば草原擬態
の万能(ばんのう)選手といったところでしょう。
ショウリョウバッタを探(さが)すには、草の道を歩(ある)いてみることです。じっとがんばっていれば決(けっ)して見つかる事もないでしょうが、バッタは我慢(がまん)しきれず草間(くさま)から飛(と)びだしてきます。ちなみに、オスはメスの半分くらいの大きさで、翅(はね)を使ってよく飛びます。