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アシビロヘリカメムシ

2011年08月19日湊和雄

真黒(まっくろ)な体(からだ)に、オレンジ色(いろ)の斑点(はんてん)が散(ち)らばっている、ちょっと奇抜(きばつ)な模様(もよう)のアシビロヘリカメムシ。カメムシは、赤(あか)やオレンジ色と黒の組(く)み合(あ)わせの種類(しゅるい)も少(すく)なくありませんが、このようなオレンジ色の斑点は珍(めずら)しい模様です。

成虫 (せいちゅう)は、まず5~6月 (がつ)に現(あらわ)れます。その後(ご)、7月 にはほとんど姿(すがた)を消(け)してしまいますが、再(ふたた)び8月 から9月 中旬(ちゅうじゅん)、10~11月 に成虫 が多(おお)くなります。一年(いちねん)に3回(かい)、新(あたら)しい成虫 が生(う)まれてくるようです。さらに、1、2月 になっても、越冬(えっとう)している成虫 を見(み)ることもあります。

アシビロという和名(わめい)は、後脚(うしろあし)の中央(ちゅうおう)に団扇(うちわ)のように広(ひろ)がっている平(ひら)たい部分(ぶぶん)があるためです。これは、雄(おす)どうしの闘(たたか)いの武器(ぶき)に使(つか)われます。雄が後ろ向(む)きに向き合(あ)って、後脚で蹴(け)り合いをするのです。

幼虫 (ようちゅう)も成虫 も、ウリの仲間(なかま)の実(み)から汁(しる)を吸(す)います。野生(やせい)のウリも餌(えさ)にしますが、ニガウリ(ごーや)、キュウリ、カボチャなどにも付(つ)くために、害虫 (がいちゅう)として嫌(きら)われることもあります。体長(たいちょう)約(やく )20mm。国内(こくない)では、沖縄と奄美大島(あまみおおしま)に生息 (せいそく)しています。

〇かがく ナビ管理人より
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文 湊和雄
湊和雄(みなと かずお) 1959年東京生まれ。琉球大学に入学し、沖縄に渡る。 大学勤務の後、94年よりフリーの写真家。 熱帯でも温帯でもない日本の「亜熱帯」を映像で表現するため、山原(やんばる)を中心に、琉球列島の野生生物をカメラとビデオで追う毎日。

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