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ヤンバルクイナ4

2011年08月26日湊和雄

ヤンバルクイナという鳥(とり)が発見(はっけん )されて、今年(ことし)でちょうど30年(ねん)を迎(むか)えます。発見されてから数年後(すうね んご)に行(おこな)われた調査(ちょうさ)で、1500~2100羽(わ)が生息 (せいそく)していると推定(すいてい)されました。

昼間(ひるま)に地上(ちじょう)で活動(かつどう)する鳥で、夜(よる)は木(き)の上(うえ)に登(のぼ)って寝(ね)るという行動(こうどう)を見(み)せます。夜、地上で活動する天敵 (てんてき)からの攻撃(こうげき)をさけるためだと考(かんが)えられますが、実際(じっさい)にはそのような天敵 はいないので、不思議(ふしぎ)な行動です。

ところが、交通事故(こうつうじこ)や生息 地(ち)に侵入(しんにゅう)したマングースやノネコによって捕食(ほしょく)され、少(すこ)しずつ数(かず)が減(へ)ってしまいました。その後(ご)の調査では、9年前(まえ)には発見された頃(ころ)の3(ぶん)分の2に、6年前には3分の1まで減ってしまったと考えられました。

11年前から、森(もり)のなかにいるマングースやノネコを捕獲(ほかく)する事業(じぎょう)が始(はじ)められました。生息 地を走(はし)る道路(どうろ)には、交通事故注意(ちゅうい)を呼(よ)びかける標識(ひょうしき)が、あちらこちらに立(た)てられています。

このような努力 (どりょく)の効果(こうか)でしょう、昨年(さくねん)頃からヤンバルクイナの数が少しずつ増(ふ)えてきたように感(かん)じます。このヤンバルクイナのペアの写真(しゃしん)は、8月 (がつ)20日(にち)に撮影(さつえい)しましたが、この夜は、6羽のヤンバルクイナに出会(であ)うことができました。このような数に出会えるようになったのは、10年ぶりくらいのことです。
全長(ぜんちょう)約(やく )30cm。沖縄本島(ほんとう)北部(ほくぶ)だけに生息 。国指定天然記念物(くにしていてんねんきねんぶつ)。

これまで紹介したヤンバルクイナの記事
2006年12月 1日
http://www.kagakunavi.jp/nature/show/1419
2007年8月 3日
http://www.kagakunavi.jp/nature/show/1465
2010年2月 26日
http://www.kagakunavi.jp/nature/show/3357

〇かがく ナビ管理人より
「ナビかきこ」のコーナーでは、感想やアドバイスを書いていただく場所を作りましたので、気軽に書いてくださいね。
http://www.kagakunavi.jp/hiroba/show/1355

文 湊和雄
湊和雄(みなと かずお) 1959年東京生まれ。琉球大学に入学し、沖縄に渡る。 大学勤務の後、94年よりフリーの写真家。 熱帯でも温帯でもない日本の「亜熱帯」を映像で表現するため、山原(やんばる)を中心に、琉球列島の野生生物をカメラとビデオで追う毎日。

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