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ツマグロオオヨコバイ(羽化)

2011年08月26日高嶋清明

バナナムシの別名(べつめい)でも知(し)られるツマグロオオヨコバイは、8月 の後半(こうはん)から、次々(つぎつぎ)に幼虫 (ようちゅう)から成虫 (せいちゅう)に羽化 (うか)します。セミにちかいツマグロオオヨコバイは、さなぎ にならない不完全変態 (ふかんぜんへんたい)。幼虫 が皮(かわ)をぬいで成虫 になります。

羽化 は、朝によく見られます。写真は、朝7時ころに撮影(さつえい)したもの。幼虫 の背中(せなか)がわれて羽化 がスタートしてから10分ほどたったところです。すでに、6本のあしもはねもぬぎ終(お)えて、おなかの先(さき)をのこしてぶら下がるようにとまっています。体はとってもやわらかく、おなかの中がすけて見えます。いつものツマグロオオヨコバイとはまるでちがう、美(うつく)しい姿(すがた)です。この姿勢(しせい)のまま10分ほど休み、やわらかいあしが少し固(かた)まったところで起(お)きあがります。

このあと、6本のあしでしっかりぬけがらをつかむと、次(つぎ)にはねをのばします。この時は、まだおなかの先をからの中に残(のこ)したまま。4枚(まい)のはねが完全(かんぜん)にのびたところで、おなかの先を抜(ぬ)きます。レモンのように黄色かった体が少しずつ緑色になり、黒いもようが出てくるまでは、さらに2時間ほどかかります。

お庭にツマグロオオヨコバイがたくさん見られるなら、ぜひさがしてみて下さい。この美しさは写真を見ただけではわかりません。朝のまだうす暗いうちに見てまわると、 の裏側(うらがわ)にとまってじっとしている羽化 前の幼虫 が見つかるでしょう。うまくいけば、羽化 を最初(さいしょ)から観察(かんさつ)できるかもしれません。

2009年04月 17日に紹介したツマグロオオヨコバイ
http://www.kagakunavi.jp/nature/show/2677

文 高嶋清明
高嶋清明(たかしま きよあき) 1969年山形県生まれ。昆虫写真家 。 昆虫写真家海野和男氏の助手を経て2008年4月独立。 山形県庄内地方に移り、新たなフィールドで活動中。 昆虫や植物を中心とした写真撮影のほかビデオ撮影や自然音録音も手がける。

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