
2010年06月29日東京大学工学部工学理解推進プロジェクトBチーム

東京大学工学部では工学部生のコミュニケーション能力
向上及び本質理解の重要性の認識を目
指して工学理解推進プロジェクト(ゼミ)を平成21年度冬学期から開講することになりました。
大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)とNPO法人センス・オブ・ワンダーの協力
を得て、戸田市立戸田東小学校において科学の本質を伝える科学の授業を企画実践します。
この特派員レポートは本ゼミを受講した学生からその活動の様子をお伝えするものです。
戸田東小学校での授業(一回目
)を行いました。僕たちの班は燃焼
の実験です。
今回の実験は、生徒さんがまだ燃焼
を未履修ということもあり、まずは「火遊び」という名前でみんなに火にふれてもらおう。その上で燃焼
の条件(温度、酸素
、燃える物)を理解してもらおうというものでした。具体的には、
1<生徒実験>マッチのすり方、<実演実験>試験管を熱
してマッチに点火する
→
2<生徒実験>用意した試料を班毎で燃やしてもらう。今回用意したものは、[新聞紙、割り箸、布(木綿、化学繊維
)、石、アルコール、水
、鉄
釘、スチールウール
、塩
、花火(当日は「謎の物体“?”」として出しました)]
→<生徒実験>消火
→
3<実演実験>酸素
と炭素
の反応
、スチールウール
と酸素
の反応
といった感じです。
話ではマッチをすったことがない、火の恐さを知らない子も多いという様に聞いていたので、内心緊張しつつ始めたのですが、聞いてみると殆どの生徒さんがマッチを使った事があるとのこと。火に対する恐怖心もさして見えなく、むしろ好奇心の方が圧倒的に強いといったようで、みんな自主的に楽しんで実験に取り組んでくれました。特に試料の花火を燃やしたときや酸素
と炭素
の反応
実験(どちらも火花が飛んで輝きます)では、大はしゃぎしてくれました。
ただ、初めての授業初めての教室ということもあり、なかなか思い通りには行きませんでした。授業場所連絡の食い違い、試料準備不足、時間が足りない、予想外の生徒さんの反応
などなど。特に時間の足りなさはかなりのもので、スチールウール
の実演実験等、後半かなり省略して進みました。説明不足もかなりあったと思います。
また、火元は身近なものということでロウ
ソクを採用したのですが、これはススが出るんですよね。実際ススがついて黒くなった=焦げた=燃えた?、と考える子が多く、説明しなければなりませんでした。他にも燃えないはずの塩
が、燃えはしなかったけど溶けた。等。
酸素
と炭素
の反応
実験では、フラスコ
に炭
を入れて酸素
をスプレーで投じ、アルコールランプでしたから熱
して反応
させる予定だったのですが、肝心のアルコールランプが点火しなく(芯が燃え尽きていたようです)、急遽ターボライターを使いました。また途中、反応
中に酸素
を追加したのですが、反応
が非常に激しくなり、火花でスプレーの先につけたストローが溶ける等。これには自分もびっくりしました。普段ご指導なさっている先生方の大変さが身にしみました。
プロジェクト講師の鈴木先生にも伺ったことですが、こういう不測の事態には、先生自身も純粋に不思議に思って分からないことを考える、分からないことを考えようとする先生の姿勢を見せる、くらいの気持ちで楽しんだ方がよいのかもしれません。
まだまだ見直すところも多いですが、怪我した子が一人もいなく、みんな楽しんでやってくれたというのが最大の収穫だと思います。課題はしっかり検討、改善して次回の授業につないでいこうと思います。
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