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求む!使わなくなった携帯電話
2010年01月18日 滝田よしひろ
経済産業省(けいざいさんぎょうしょう)は、使わなくなった携帯電話の回収に協力 すると抽選でプレゼントが当たる「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」という取り組みを、全国の大型電気店などで行っています。なぜ、携帯電話のリサイクル にこれほど力 を入れているのでしょうか。
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| 回収された携帯電話。 写真提供:ビックカメラ携帯リサイクルセンター |
使わなくなったケータイが1~3億台も眠っている
経済産業省が行なっている「たんすケータイ あつめタイ\(^o^)/」(実施期間:2009年11月
21日~2010年2月
28日)は、使わなくなって家のなかのたんすや引き出しにしまい込まれている携帯電話(たんすケータイ)を、どんどんリサイクル
に出してもらおうとはじめた取り組みです。
「2008年度の年間回収台数は約617万台でした。使わなくなった携帯電話の回収台数は、年々減っています。今、使われずにしまい込まれている携帯電話の数は、およそ1~3億台もあるといわれています。この取り組みによって、回収・リサイクル
に協力
してくれる人たちが、もっと増えてほしいと願っています」と経済産業省・情報通信機器
課(じょうほうつうしんききか)リサイクル
室の担当者は話します。
リサイクル
される携帯電話の台数が減っているのは、思い出のためにとっておいたり、愛着があって手放せないという理由もありますが、最近の携帯電話はゲームや音楽を楽しんだり、カメラや電卓(でんたく)、目
覚まし時計の代わりになるなど、電話やメールなどのほかにもいろいろな機能がついているために、手元に残しておく人が増えているからだそうです。また、なかには、「ゴミとしてすててしまった」、「何となくおきっぱなしにしている」という人もいるようです。
たんすケータイは宝の山!?
どうして経済産業省は、携帯電話の回収・リサイクル
にこれほど力
を入れているのでしょうか。それは携帯電話には、金
や銀
などの貴金属
(ききんぞく 注1)、さらにはパラジウム、インジウムなどの希少金属
(きしょうきんぞく レアメタル 注2)など、貴重(きちょう)で役に立つ金属
がたくさん使われているからです。
特に、電気をよく通す、強力
な磁石
がつくれるなどすぐれた特性をもつ希少金属
は、携帯電話をはじめとする電子
機器や家電製品をより小型で便利にするために欠かせないものですが、存在する量が少なかったり、取り出すことがむずかしいなどの理由で価格も高いことから、その回収・リサイクル
が非常に重要といわれています。ちなみに、リサイクル
によって1台の携帯電話から回収できる主な貴重な金属
の量は、金
が約40mg、銀
が約140mg、銅
が約10g、パラジウムが約4mgだそうです(「たんすケータイあつめタイ」事務局調べ)。
リサイクルが大切
最近では、リサイクル
によってこ
うした役に立つ金属
を取り出せば、かなりの量になることがわかり、ゴミとしてすてられた電子
機器・家電製品を「都市鉱山」と呼んだりしています。しかし、携帯電話を分解
した写真を見てもらうとわかるように、電子
機器はさまざまな材料を使って精密(せいみつ)につくられています。そして、液晶
にはインジウム、振動
モーター
にはネオジウム、充電電池
にリチウム、緑色の基盤の上の部品にもチタン
やタンタルというように、携帯電話には10数種類ものいろいろな希少金属
が使われています。ここから貴重な金属
を取り出すことはとてもたいへんで、まだリサイクル
の方法が見つかっていないものもあります。また、たくさんの数を集めてリサイクル
しないと手間ばかりかかって採算(さいさん)が合わないものもあります。
貴重な地球の資源を無駄(むだ)にしないため、今、私たちは大切な金属
を「都市鉱山」にしてしまわないよう、リサイクル
に協力
することが求められています。みなさんの家にも「たんすケータイ」がないか、調べてみてください。
注1 貴金属
:地球に存在する量が少ない、貴重で高価な金属
のこと。
注2 希少金属
(レアメタル):存在する量が少なかったり、たくさんあっても取り出すことがむずかしい金属
で、鉄
などにまぜて合金
(ごうきん)にしてより強くしたり、すぐれた電子
機器をつくったりするなど、産業に利用されている貴重な金属
のこと。
■「たんすケータイあつめタイ」公式ホームページ
http://tansu-keitai.jp/



