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パワーアップした人間型ロボット
2007年07月09日 橘悠紀(科学ライター)
人間と同じように動くだけでなく、実際に人間に代わって作業を行える、そんな人間型ロボット の実現に向けて、新たなロボット が開発されました。
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| 「HRP-3 Promet Mk-Ⅱ」の外装デザインは、「機動警察パトレイバー」などのメカデザインで知られる、クリエーター・出渕裕氏が担当。|写真提供:川田工業株式会社 独立行政法人産業技術総合研究所 川崎重工業株式会社 |
ほこりや雨のなかでも活動できるロボット
苛酷な環境のもとで、人間に代わって作業を行うことができるロボット
の実現は、21世紀の科学技術の大きな課題のひとつといわれています。近年、2本足で歩き、人間と同じように作業をこなす人間型ロボット
が次々に開発されています。しかし、実際の現場で人間の仕事
を代行するには、作業をこなす能力
とともに、環境に適応できるかどうかが重要な課題です。
このほど開発された人間型ロボット
「HRP-3 Promet Mk-Ⅱ(プロメテ・マークツー)」は、私たちが普段使っている電動工具を使うなど、複雑な作業に対応できるだけでなく、ほこりや水
濡れに強く、すべりやすい場所でも確実に歩けるなど、屋外で作業するためのさまざまな機能が搭載されています。
機密性と熱放出の両立という課題を克服
身長160cm、バッテリーを含めた体重は68kg、人間と同じくらいの体格を持つ人間型ロボット
「HRP-3 Promet Mk-Ⅱ」は、砂やほこりが舞ったり、雨
が降るといった屋外での活動を想定して、しっかりとした防塵・防滴機能がほどこされています。しかし、機密性を高めると、活動するロボット
の内部で発生
する熱
を、どのように外部に逃がすかが大きな問題になります。開発者らは、内部で発生
する熱
と外部から入り込む熱
の収支を計算し、熱
の伝わり方をはじめ、熱
を発生
する部品や熱
を逃がす冷却
ファンの位置、それら機能を見直すなどして、小型・軽量で効率のよい熱
放出システムをつくり出すことに成功しました。
これまで、研究室や実験室といった安定した環境のもとで開発されてきたロボット
は、言い換えれば「箱入り」でした。いまようやく
人間と同じ環境に踏み出したといえます。災害時の救助活動や復旧活動、深海
や宇宙
など厳しい環境下での調査活動などで、人間に代わってロボット
がさまざまな作業をしてくれる――そんな日が、やがてやって来るはずです。
【もっと知りたい人へ】
●川田工業株式会社ホームページ
●独立行政法人産業技術総合研究所ホームページ



