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地震のゆれを事前に知らせる「緊急地震速報」開始

2007年10月15日   

地震 発生 後、強いゆれが起こる地域を予測して発表する「緊急地震速報 」の一般向け提供が、2007年10月 1日から始まりました。国内全域を対象とした地震 のゆれの直前予測システムは、世界でも日本が初めてです。

気象庁からは、報道機関や携帯電話会社のほか、交通機関や工場などにも地震に備えるよう緊急地震速報が出される。|写真提供:気象庁
NHKテレビの緊急地震速報イメージ。震源地と強いゆれが起こると予測される地域が表示される。|写真提供:NHK

S波が届く前にゆれを知らせる

これまでの地震情報 は、地震 発生 の数分後にテレビやラジオなどで震源 や各地の震度 を伝えていたため、あらかじめ、ゆれに対する対策をとることはできませんでした。しかし、緊急地震速報 では、強いゆれが来る数秒から数十秒前にこれから強くゆれることを知ることができるので、ゆれに備えることができます。なぜ、そのようなことができるのでしょうか。

地震 が起こると、秒速約7kmのP波初期微動 )と、秒速約4kmのS波主要動 )が生じます。地震 の被害は、主にこのS波 によってもたらされます。全国約1,000ヵ所(気象庁 約200ヵ所、防災科学技術研究所約800ヵ所)に設置されている地震計 でP波 をとらえると、2秒ほどで震源 とマグニチュード 、ある場所が何秒後にどれくらいゆれるかを予測することができます。2ヵ所以上の地震計 が地震 波 をとらえ、最大震度 が5弱以上になる地域があると予測されると、気象庁 から放送局などに情報が提供され、テレビやラジオなどを通じて緊急地震速報 が発表されます。緊急地震速報 は、専用の回線で伝達され、コンピュータ で自動処理されるため、初めにP波 を観測してから情報発表まで、およそ1〜5秒程度しかかかりません。このため、S波 が到達する前に緊急地震速報 を発表できるのです。

しかし、緊急地震速報 には限界もがあります。同庁地震 火山 部管理課の束田進也調査官は、「震源 に近い場所では、緊急地震速報 がゆれの到達に間に合いません。また、あくまで予測なので、ゆれの強さに誤差 もあります。このような点も理解して、有効に活用してください」と語ります。

巨大地震 で事前に強いゆれが来ることが分かるのは、防災上大きな意味があります。このシステムを有効に活用するためには、緊急地震速報 が発表されたら、私たちはどうすればいいのでしょうか。

「数秒から数十秒の間にできることは限られます。家や学校では、家具の転倒や落下物から身を守るために丈夫な机の下に入りましょう。屋外では、ブロック塀から離れるなどして、あわてずに身の安全をはかってください」と束田調査官。緊急地震速報 を聞いてもパニックにならず、落ち着いて行動することが最も大切なのです。

2007年末には、一部の携帯電話会社でもアラームと画面表示で緊急地震速報 が伝達される予定です。また、現在はNHKだけですが、2008年4月 からは民放のラジオ局でも、アラームと音声による警報が開始される予定です。

 地震 国・日本に住む私たちにとって、地震 は避けることが困難な災害のひとつです。万一に備え、このシステムを効果的に活用できるよう、つねに関心を寄せておきたいものです。

●もっと知りたい人へ 気象庁
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/


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